草炭緑化協会

　中国・新疆ウルムチ近郊阜康市の北に広がるクルバントンギュト沙漠で1993-2000年に中国科学院・生態与地理研究所と共同で中規模の植樹と各種作物栽培試験を実施しました。研究者が現地に駐在して中国の研究者と協力して行いました（環境事業団助成、JICA研究協力事業）。
　ここでは、沙漠の砂の基礎的な性状試験から草炭を利用した各種作物栽培および植樹試験を行っています。沙漠の砂に草炭を2-8％の範囲で混合して小白菜、トウモロコシ、落花生および小麦などの栽培を行なった結果、草炭を混合した区画では小白菜、トウモロコシおよび落花生の収穫量は毎年著しく増大しました。灌木、喬木の植樹試験では草炭の効果をまだ確認できていません。

草炭施用量と落花生収穫量

これら栽培試験等と平行して草炭による沙漠の土壌改良効果を科学的に調べて栽培試験結果とともに多数の報告書にまとめています。
　ここは、恒例のシルクロード・沙漠緑化視察団の訪問地ともなって毎年多数の人たちが見学に訪れて中国の人達との交流をもちました。JICA協力期間中は、日本側関係者はもとより多数の中国関係機関の人達の訪問がありました。

中国科学院の研究者達と

沙漠緑化視察団の一行

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更新日: 17 October 2015