草炭緑化協会

第3回シルクロード沙漠緑化ボランティアの旅

嘉峪関

酒泉を出て約１時間で嘉峪関に着いた。武威から５００km、８時間の予定で朝８時前に出発したが、張掖、酒泉を経由し、嘉峪関に着いたのは午後５時頃だった。渤海湾を望む山海関に端を発し、西に続く万里の長城の西の端が嘉峪関。その間６０００km．中国里で１万里。沙漠にそびえる３層の城楼は南方の吐蕃（チベット族）の侵入を防ぐために明代（１３７２年）に建てられた。当時は400人の兵士が常駐したという。海抜1700mで河西回廊では一番高所に位置する。予定外であったが砦内を見学した。


嘉峪関の砦へすすむ。	関に入ると古い建物が城壁に囲まれて残っている。	城壁の上には３層の城楼がそびえる。	砦につながる長城は、長年の強風にさらされて風化が目立つ。

懸崖長城

砦からバスで更に進むと険しい山が現れ、その嶺に沿って懸崖長城が作られている。チベット族の侵入を防ぐための見張り台でもあったらしい。長いバスの旅の疲れもあったが、全員、長城を登り、日の傾いたゴビを頂上から眺めた。


懸崖長城は麓から２０分もあれば登れるが、バスの長旅の後ではつらい。	北京の八達嶺と比べると規模は小さい。	見張り台に到着。	登ってきた方向を振り返る。

嘉峪関の町

嘉峪関は年間降水量８０mmほどの沙漠地帯だが、祁連山脈からの雪解け水が豊富で、現在では鉄鋼コンビナートが立てられ、人口も急激に膨張している。沙漠の中にこつ然と建設された高層アパートは異様な光景だった。夜になるとたまたま中央からお役人も来ているとのことで、ホテルの近くの公園で獅子舞や竜踊りが夜遅くまで演じられていた。


沙漠の中にこつ然と現れる高層アパート群。	アパートの数は想像を超える。	獅子舞はお役人を歓迎するためだろうか。	竜踊りの迫力もさすが。

ホテル

嘉峪関では国泰大飯店というホテルに泊まった。夕食はホテルのレストランでの中華料理。食事に酒はつきものだが、ワインを試したらとびきり美味しかった。河西回廊は葡萄の大産地だから当然だろう。銘柄は「祁連山」で、酸味と渋みをおさえた清楚な味の赤ワインだった。


嘉峪関で宿泊した国泰大飯店。	ホテル前の広場。	ホテルのレストランで遅い夕食。	祁連山脈の山並み。

シルクロード沙漠緑化ボランティアの旅のコース

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成田国際空港と関西空港・・・北京経由・・・西安＝＝蘭州ーー武威（植樹）ーー張掖ー
ー酒泉ーー嘉峪関ーー楡林窟ーー敦煌・・・北京・・・成田国際空港と関西空港

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