草炭緑化協会

第3回シルクロード沙漠緑化ボランティアの旅

嘉峪関から安西、楡林窟を経て敦煌へ

楡林窟
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風の底

９月１３日（水）、今日も約４００kmのバス旅行。嘉峪関を出て約２時間。相変わらずのゴビ灘だが、道の南北に山が迫ってくる。頂上に雪をいただいた祁連山と馬しゅう山に挟まれた盆地のゴビに北東のシベリアから冷たい空気が猛烈な勢いで流れ込む。風の底と言われたこの地帯は今では風力発電に向いた立地として利用され、甘粛省酒泉安西風力発電所(１００MW）が一部稼働している。


工事中の箇所を行くときはバスの揺れは激しい。	ガイドの後藤さんはスカーフで完全武装。	風の底は今では風力発電のメッカ。	延々と続く風力発電機。

安西

風の底を通過して約１時間して安西に着いた。安西は８月から瓜州と改められたと言うが、風強く瓜が美味な地。ここで昼食をとった。


昼頃安西の町に入る。	昼食は安西のレストランで。	昼食のテーブル。	安西を出てしばらく行くと道は山道に入る。

楡林窟

安西を出て南に向うと、道は山道に入る。一面に小さなこぶ状の山が続き、草木は無い。楡林窟は安西から７０kmのところにある。楡林河の両岸の断崖に掘られた石窟で、東壁に３２窟、西壁に１１窟と敦煌莫高l窟と比べれば規模は小さいが、北魏（５世紀）の時代から元にかけて作られた壁画は色彩も鮮やかで芸術性も高いと言われる。


楡林河の岸辺に楡の木が茂る。	断崖に沿って長い回廊が作られ、その奥に蜂の巣状に洞窟が掘られている。	ひまわりやコスモスが咲き誇る楡林窟。	全員で記念写真。

生態公益林

楡林窟から敦煌へ向って３０分もバスを走らせると、一面牧場のようになった草原と緑地に出て、バスはしばらく停車して車窓から見学した。ここは、安西県人民政府が緑化した緑地で、木も大きく育っている。国家重点生態公益林の看板があった。そこから敦煌までは一ヶ月前に完成した高速道路で一直線に約１００km。高速道路の料金所近くに哈密瓜（はみうり）を売る小屋があり、停車してしばらく瓜を食べた。甘いオレンジ色の果肉のメロンでこの地方の特産品。ガイドのボーさんがごちそうしてくれた。


楡林窟近くの緑地。国家重点生態公益林の看板がある。	紅柳や花棒が大きく成長している。	高速道路の道端に哈密瓜の売店が出ている。	運転手の陸さんが手際よく瓜を切り開く。

シルクロード沙漠緑化ボランティアの旅のコース

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成田国際空港と関西空港・・・北京経由・・・西安＝＝蘭州ーー武威（植樹）ーー張掖ー
ー酒泉ーー嘉峪関ーー楡林窟ーー敦煌・・・北京・・・成田国際空港と関西空港

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